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聴覚障害・手話を考える. Tekotoba

聴覚障害者の色々eport


聴覚障害者の歴史

活動報告写真

 日本では、聴覚障害者に関することが早くから文献に残っていますが、この時代はろう者に対して教育技術のない状態でした。当然、ろう者はことばを身につけることが出来ず、また社会の一員として生活する上に必要な態度なども身につけることは難しかったのです。ろう者の人間としてのあるいは社会的な存在意義は皆無に等しかったと言えるでしょう。

 明治になってようやくろう教育が開始されました。これにより、ろう者への教育の可能性が認められ、ろう者の人間としての存在意義が認められるようになりました。しかし、教育技術は低く、社会的能力が十分に伸ばされた訳ではありませんでした。
 この時代のろう教育は、生活に必要な知識や技能を授けて救済し、何らかの形で社会に役立つ人間にしようとする態度でした。卒業後は「徒弟奉公」のような形で、住み込みで働く人がほとんどでした。

 戦後もろう者の立場にはほとんど変化はありませんでしたが、1960年代になってろうあ運動が本格的に始まりました。ろうあ運動は、障害をもった人々だけの活動ではなく、国民運動のひとつとして発展し、人間としての尊厳や聴覚に障害をもたない多くの国民との「平等・共存」を追求し実現をめざしました。全日本ろうあ連盟は積極的に「手話の普及」そして、手話通訳制度を要求し「手話通訳士」資格認定に至るまでになりました。

 今後は手話通訳制度を充実させ、聴覚障害者と地域社会のノーマライゼーションをすすめていくことが求められています。


聴覚障害の障害レベル

dB

 聴力の単位(デシベル[dB])の数値が大きいほど障害レベルも高くなります。人の話し声は0〜20dB程度なので、聴力損失20dB以上というのは普通の話し声がかなり聞き取りにくい状態になります。

 障害のレベルにより、聴覚障害等級の基準(厚生労働省)が設けられ、それは1〜7級に分けられています。そして、聴覚障害者には「障害者手帳」が福祉事務所から交付されます。


音のサイエンス

耳鼻科

可聴範囲
 人間の可聴範囲をご存知ですか?
 個人差はありますが、約20Hz〜20kHzとされています。ですから聴覚検査もこの範囲に合わせて行われます。

音速
 音の速さってどのくらい?
 空気中の音速は 331m/sec だそうです。つまり一秒間に331メートル進みます。ですから可聴範囲の波長は0.017m〜17mということになりますね。


持病? 職業病? 頸肩腕症候群

頸肩腕症候群

 頸肩腕症候群とは、手話をすることによって文字通り首、肩、腕などが障害される病気です。ろう者や手話通訳者は相当な時間、手指を動かし続けます。手話通訳者に至っては人材不足や費用の問題などで人数が少なく、よって少人数で通訳を続けることとなり身体的・精神的負担は過大になります。

 通常の会話では互いに休み休み、様子を見ながら会話ができますが、通訳となると常に他人に気を使い、また講演などではしゃべり続ける人に合わせてずっと手を動かしている必要があります。

 これは通訳者に限ったことではなく、ろう者も毎日手指を動かし続けていることで頸肩腕症候群になる方が多くいます。頸肩腕症候群になるとまず会話が困難になります。また頭痛などの苦痛も伴うため、社会生活を続けることも困難になり相当の休養が必要となります。

 職業性頸肩腕症候群は、頸肩腕障害(けいけんわんしょうがい)とも呼ばれており“職業病”として労働災害の認定を受けることも出来ます。欧米ではRSI(反復性ストレス障害)と呼ばれて、やはり多くの産業分野で問題になっています。



てことば

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